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放射線治療の病院や専門の医師をさがすには
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放射線治療が優れた療法であると感じても,患者としては,どの病院やどの医師に受診したらよいのか,判断に迷うことも多いと思います。
現実的な問題として,たとえば,主治医が外科の名医であったとして,「放射線療法も可能であり,手術よりQOLも維持できますので,受けてみてはどうですか?」とすすめる医師はいったいどれほどいるでしょうか?
名医だからこそ,自分の腕に自信を持ち,「手術して治しましょう。」と言われるケースが普通だと思います。
患者としては,医師は様々な治療法に精通していると思いがちですが,そのようなことはなく,自分の専門分野をすすめるのが普通です。
こんな例があります。進行した下咽頭がんで,ある医師から,放射線治療の後に,声帯の摘出をすすめられた方がいます。
その方は,声がでなくなることを覚悟していたのですが,その医師の治るかどうかというあいまいな答えに不安を感じ,放射線療法専門の医師にセカンドオピニオンを求めました。
そこでは「放射線療法が可能で,手術の必要はありません。」という答えで,早速,放射線治療を受け,声帯の摘出もなく,その後3年を経ても元気でいらっしゃるそうです。
また,トップページでも紹介していますが,作詞家のなかにし礼さんが,食道がんで,切除をすすめられても,自らの判断で陽子線治療を選択し,がんを克服しています。
食道の摘出は,おおがかりな手術で身体的に大きな負担となるだけでなく,胃酸の逆流など,手術後のQOLの低下は大きなものがあります。
このような話からわかることは,医師は患者にとって,必ずしもベストな治療法を提供してくれるわけではないということです。
また,セカンドオピニオンを受けることで,よりよい治療を受けられる可能性もあるということです。
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放射線腫瘍医のいる病院でセカンドオピニオンを受けてみましょう。
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がんを告知されて,「切除しましょう。」といわれても,セカンドオピニオンを受けて,放射線療法の可能性をさぐることは大切なことです。
部位にもよりますが,放射線療法の生存率は手術と同等といわれるまでに進歩しています。
切除せずに,放射線療法で,発声機能や排便機能,性機能などを失わずにすむのなら,だれでもそちらの方がいいと思うでしょう。
ただ,主治医に「セカンドオピニオンを他の病院で受けたいのですが。」ということに抵抗を感じる方も多いと思いますが,やはり自分を守るのは自分でしかありません。
現在では,セカンドオピニオンを受けるのは当然のことと認知されており,そこで,機嫌を損ねるような医師はその程度の医師だと見切りをつけた方がよいでしょう。
次に,問題となるのは どの病院,どの医師に診てもらえばいいのかということです。
そこで,放射線治療の専門家すなわち,放射線腫瘍医にセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
日本ではこの放射線腫瘍医が全国で,1000人ほどしかいません。県によっては,数人というところもあるそうです。
がん治療で,各地域には地域のがんの専門病院として,がん拠点病院が認定されていますが,このがん拠点病院でさえ,放射線腫瘍医不在の病院もあります。
このような実態から,近くに,放射線腫瘍医のいる病院がない場合もあるかもしれませんが,セカンドオピニオンを受けた後,近くの病院を紹介してくれる場合もあります。
是非,放射線療法に精通した専門医にセカンドオピニオンを受けていただきたいものです。
以下に,放射線治療の名医のいる病院紹介のサイトと,放射線腫瘍医のいる病院を紹介します。
放射線治療の名医と病院 放射線治療専門医と所属病院一覧
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