|
|
|
|
|
|
|
|
放射線治療の治療費は三大治療の中でも最も安い
|
|
|
|
|
がん治療には,手術・抗がん剤治療・放射線療法が三大治療として確立していますが,意外にもこの中でも放射線治療の治療費は最も安い場合が多いのです。
放射線治療の治療費はその高価な治療機器から高いのではというイメージを持つ方も多いようですが,実際にはかなり安い治療といえます。
実際には,リニアックの治療は1回につき,1万円〜2万円ほどかかります。
ただし,これは全額自己負担の場合であり,保険での3割負担なら,約3000円から6000円程度となります。
放射線治療を一般的な,30回程度とすると,10万円〜15万円程度で,治療が可能です。
手術では,3割負担として,胃がんでは20万円,肺がんや脳腫瘍では30万程度です。
手術ではこれに麻酔費用や手術前後の点滴などの費用も加わります。さらに放射線治療では不要な入院費もかかります。
一方,抗がん剤も比較的高価なうえに,副作用などに対処する薬剤の費用もかかります。
これらの費用は,施設や病院によっても異なりますし,ほかの治療法を併用するかどうかによって総額も異なってきます。
単独の治療法として比較すれば,外来治療でも可能であることから,放射線治療のほうが手術よりも安くすむことが多いのです。
|
|
|
保険で適応できない場合でも,民間のがん保険で適応できる
|
|
|
放射線治療でも,保険がきかない治療法もあります。
たとえば,強度変調放射線治療(IMRT)は、2008年から前立腺がん,頭頸部がん,脳腫塲に保険がきくようになりましたが,その他のがんについては全額自己負担となります。
ただし保険がきかない場合でも,先進医療として認可されている施設ならば,IMRTの先進医療分は全額自己負担ですが,一般的な放射線治療分は3割の自己負担ですみます。
また,重粒子線や陽子線の治療は放射線治療の中でも,特に正常細胞への影響が少なく,すなわち副作用が少なく,治療効果が高い治療です。
ただし,重粒子線治療や陽子線治療とは,がんの種類を問わず全額自己負担となり,300万円前後の治療費が必要になります。
最近では,入院しなくとも,一般的な放射線治療に対しても,20万程度支給される民間のがん保険も登場しています。
さらに,重粒子線や陽子線治療に対しても全額支給されるがん保険も登場しています。
放射線治療の選択は安いだけでなく,このような保険に加入しておくことで,さらに経済的負担を軽くすることができます。
|
|
|