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放射線治療を受ける時の注意点
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放射線療法では休まないことが重要 |
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放射線療法で最も大切なことは,計画通り治療を受け,休まないということです。
放射線療法は通院でおこなえるというメリットがあり,働きながら治療を受けることが可能です。
忙しさから,1日や2日くらい休んでも仕方がないと思うこともあるかもしれませんが,放射線治療計画は綿密に立てられており,この計画通り照射しないと狙った効果が得られないのです。
ガンマナイフなどでは,ほぼ1回の照射で終わることが多いのですが,通常は,外部照射による治療では分割照射が行なわれます。
この分割照射は,照射を受けた正常細胞が立ち直る時間を与えているのです。
さらに,正常細胞より回復が遅いがん細胞がダメージから回復しないうちに照射する必要があります。
連続して治療を受けないと,がん細胞が回復するチャンスを与えてしまうということにもなります。
治療期間全体で照射される線量が5%減るだけで,効果は大きく低下します。
治療計画を守って,休まずきちんと治療を受けることが大切です。
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小線源治療を受けた場合,妊婦や小児との接触に気をつける。 |
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線源を体内に入れて治療する密封小線源治療には,高線量を短時間に照射する高線量率照射と,線量の低い線源を一定期間か,永久的に体内に入れたままにする低線量率照射の2種類があります。
高線量率照射はその後に線源を体内から拔いてしまうので問題ありませんが,低線量率照射の場合は,一定の期間,防護設備のある病室への入院が必要になります。
また,線源を永久刺入した場合には,まれに退院後もしばらく人との接触が制限されることもあります。
永久刺入した場合,埋め込まれた線源から放射線が放出されます。
体表まで届く線量はごくですが,特に影響を受けやすい妊婦および小児との接触は,数日間から数週間は控えるようにしたほうがよいでしょう。
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治療後も定期的検査を欠かさない。 |
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治療終了後も五年間どは,効果や再発・転移の有無の確認,副作用などの発症などをみるために,定期的な診察が必要です。
放射線療法では治療中や治療直後に,皮膚が赤くなったり,口内が渇くなどの「急性放射線障害」と呼ばれる副作用が見られます。
しかし,遅くなっておこる「晩発性障害」の方が,重篤になる場合もあり,より注意しなくてはなりません。
治療が終了すると気がゆるみがちですが,定期的チェックをおろそかにしないよう注意しましょう。
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